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« 西伊豆まつざき町の入江長八(2) | トップページ | スカイツリーついでにお散歩「鶴屋南北」 »

2013/01/24

西伊豆まつざき町の入江長八(3)

翌日は朝9時ごろのバスで「岩科学校」に行った。
この学校は明治時代に建てられた小学校で、国の重要文化財に指定されている。

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学校の歴史資料、人々の暮らしぶり、産業などの品々を展示した博物館に
なっているが、中でも最大の見どころは随所に光る入江長八の技だろう。

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とくに2階の和室「鶴の間」は長八作品の展示室という趣で、部屋をぐるりと
取り巻く欄間にはのびのびと飛翔する鶴が138羽も描かれている。

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岩科学校の風格、品格にピッタリの絵だ。こういうのを見ると、鏝絵は建物と
ともにあってこそ魅力を発揮するとしみじみ思う。
前日見た長八作品のなかでも、お寺の飛天がいちばんイキイキしていた。

長八作品の多くは江戸・東京にあったが、ほとんどが関東大震災で焼失した。
美術館には長八の高い技術を示す繊細な絵画のような作品が多く、受付で渡された
ルーペを覗きながら見て回ったが、ちょっと物足りなかった。

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松崎へ戻るバスまで2時間も待ち時間があったので、敷地内の「おやすみ処」で
お茶を飲みながら過ごした。ここは旧岩科村役場でいろんなお土産も売られて
いる。

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それから穏やかな日よりに誘われて辺りを散歩した。
バス停の向こうに、なまこ壁の蔵らしきものが見えたので歩いて行く。しばらく
蔵を見たり写真を撮ったりしていたら、近所のオジサンが出てきて蔵の説明を
してくれた。この辺りの人はどなたも親切で説明熱心だ。

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「この家の人は岩科学校建設に多大な寄付をしたために財産が無くなって、この
蔵と後ろの小さい家だけになってしまったんですよ」

そういえば、岩科学校の建設費の4割が寄付によってまかなわれ、そのうち1割は
村民からのものだと書いてあったっけ。

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「むこうに見える集落には、なまこ壁の蔵がいくつもありますよ」とオジサン。

指し示された集落はそんなに遠くない。
それを知っていたなら、待ち時間はたっぷりあったんだから、ウォーキングがてら
行ってきたのになあ。やっぱりもっと情報収集しなくちゃ~と、毎度のことながら
反省をする私‥‥進歩ないね。

入江長八関連はここで終わり、またバスに揺られて下田まで戻った。
電車の時刻をチェックし、2時間ほど空き時間があったので、下田市内を歩いて
「開国博物館」まで行った。

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途中にまるでイベント会場のようなお寺「宝福寺」があった。

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龍馬に勝海舟にお吉とスターのオンパレード。大河ドラマで幕末が取り上げられる
ことが多いから、そのたびに下田は舞台になって観光客がやってくる。だから
由緒あるお寺も代々木公園の一角みたいになっちゃうんだな。

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「下田開国博物館」はなまこ壁の立派な建物だった。

展示されている資料は江戸幕末が中心で、それほど遠い過去ではないから、とても
身近に感じる。黒船に乗ってやってきた異人や異文化、好奇心いっぱいの庶民、
激動の時代の空気が漂う博物館だった。

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温暖だった松崎町に比べ、下田は強い風が吹いて寒かった。同じ伊豆半島なのに
こんなに違うものかしら。下田駅前でまた金目鯛料理を食べ、電車に揺られて
帰宅の途についた。

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コメント

本当にお天気良かったですねぇ~。

立派な小学校にびっくり。明治時代って小学校に必ずしも全員がいけたわけではないでしょうが、当時教育に力を入れようとしていた意気込みが感じられます。村の人も村のこの佇まいに誇りを持っているようですね。

立派な建物が建てられ、戦災に遭わず、しかも不便だから高度成長時に建て替えなどで破壊されなかったから今でも残っているのでしょう。
長八作品のある素敵な建物の美術館も併せて行ってみたい。
西伊豆も下田も行きたいです。関西からだと1拍では無理そうですが。
その時には今回の旅行記を参考にさせていただきます。

TMさんがご紹介くださるまで、入江長八って全く知りませんでした。
そして伊豆の松崎町に今なお建物が残っていることも。
ベルギーのブルージュも中世には発達した町だったのが、川に土砂がたまり港として機能しなくなる。
やがて取り残されかつての街並みがそのまま残された。
何が幸いするかわからないのは、松崎町も同じですね。
行って見たいところが先だっての新潟についで増えました。

HANAさん、この辺りをドライブしてて、予備知識なしに岩科学校を目にしたらビックリするでしょうね。ひなびた農村の中に、まるで白鷺みたいに建っているんですもの。下田も近いし、この村の人々は時代の空気を敏感に感じ取っていたんでしょう。「これからは教育だ!」って。

関西からだと、伊豆はだいぶ遠いでしょうか?この近辺は温泉だらけですから、湯治を兼ねて、そのうちにプランを立ててくださいね。

ちょっと残念だったのは、松崎町からは富士山が見えなかったこと。行く途中の電車の中では、デッカイ富士山が見えたんですけどね。松崎町からバスで少し行った「雲見」というところが、富士山見物の名所らしいです。ここも温泉のようです。

うららさん、高度成長期には忘れ去られていたけれど、いま存在感を増しているものが沢山ありますね。インターネットのおかげで、日本各地の埋もれていた文化遺産を知ることができます。最先端技術も職人の技も、どちらも大事ですわ。

ブルージュはまだ行ったことがないんですが、静かで美しい街のようですね。そのうちに行けるかしら。行きたいところばかりです。

関西は歴史&文化遺産の宝庫ですから、近場を見て歩くだけで手いっぱいで、他の地方にまで足を延ばせないんじゃないかしら。でも頭ののすみに新潟や伊豆を置いといてくださいね。

岩科学校は国道から外れてるので、いつも寄られずじまいでした。(^◇^;)
結構良さそうですね。
しかも、近所になまこ壁の建物があるとは知らなかった。
今度行ったら温泉を減らして寄ってみようかな。

いつになるかなあ。
3月は遠出があるし。(^o^)/~~~

欠食児さん、岩科地区は幹線道路から外れたおかげで、貴重な建物や風景が残ったんでしょうね。車だったら松崎からすぐですから、温泉減らす必要ないんじゃないですか?

岩科学校の近くにも、なまこ壁の住宅がいくつもあるようですよ。インターネットで調べたら、写真が載っていました。

3月は遠出ですか?またアメリカでしょうか?3月なら寒さもゆるんでいるでしょう。楽しみですね。

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