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2012/10/20

越後のアートめぐり(4)サフラン酒と鏝絵

3日目は東京に戻る日。駅で4時過ぎの新幹線のチケットを買った。
新幹線駅の「長岡」まで妹が車で送ってくれるという。長岡には甥っ子一家が
住んでいて、そこまでなら妹も運転できるというので、二人で出かけることに
した。

お墓参りして、真新しいコンサートホールなど柏崎市内を見学しながら、まず
長岡にある「新潟県立近代美術館」に行った。ここで「象徴派」の展覧会が開催
されている。「象徴派」というのは知らなかったが、ルドンの「青い花瓶の花々」
が気に入って絵葉書を買ってきた。

この美術館でもっとも印象に残ったのは、コレクション展示の横山操作品だ。
私は知らなかったが「横山操」は新潟県の出身だったのね。

S
(アート展なのか、レストラン内にはたくさんのエコバックがかかっていた)

美術館のレストランでお昼を食べてから、甥の家に近くにある「摂田屋」地区に
行くことにした。古い町並みが残っている場所らしいが、私は初めて耳にする地名
だし、妹もまだ行ったことがないという。

S_2

ここは古くから味噌、醤油、酒などの「醸造の町」として知られ、江戸とを結ぶ
三国街道に面した交通の要衝であり、幕府の直轄領でもあったので、おおいに
繁栄したという。

S_3
(そのうちの一軒「長谷川酒造」を紹介しているサイトに、この地域の詳しい
説明が載っていた)

S_4

車から降りると、ぷ~んとお醤油の匂いが漂ってきた。

S_5

摂田屋地区のなかで最も有名なのは「清酒 吉乃川」だ。
私も子供の頃からその名は知っている(^o^;)
ここには資料館があるのだが、土、日、祝日は休みだった。残念。
せめて資料館くらいは開いてほしいわ。

S_6

その吉乃川向かいに、「機那サフラン酒店舗」がある。
サフラン酒なんて聞いたこともなく、あまり関心なかったが、ついでだからと
立ち寄って目を見張った。時代を感じさせる味わい深い看板のとなりに、
ドッシリとした蔵が建っている。その白い壁を飾っているのが、色鮮やかな
鏝絵(こてえ)の数々だ。

(鏝絵は、家や蔵の壁にしっくいやセメントで装飾された日本式レリーフ)

S_7

技といい色彩の美しさといい、「これぞ職人!」と賞賛したくなる見事さだ。
地元の左官「上伊吉」の仕事と伝えられている。

S_8

いやあ、すごいものを見ちゃったな~。最後の最後まで、今回の新潟の旅は中味の
濃いアートづくしだった。新潟にもこんなに見どころが沢山あるんだから、もっと
宣伝すればいいのに。でも観光客が少ないから、顔をくっつけてじっくり見ることが
出来るわけだし‥‥、観光化も「痛し痒し」ってとこだわね。

S_9

この蔵に刺激されて「サフラン酒」を飲みたくなり、長岡駅周辺のお店を何軒か
あたってみたが、どこにも売られていなかった。でもそのすぐあとで、妹から
見つけたと電話があった。ネットでも「機那サフラン酒」が売られていたが、
送料もかかるので、今度妹のところに行った時に買うことにするわ。

S_10

そのネット検索の途中で、童話作家「小川未明」の「砂漠の町とサフラン酒」
という作品を知り、さっそく図書館から借りてきた。
小川未明といえば「赤い蝋燭と人魚」を昔読んだことがある。どちらも女性の
悲しい生涯を描いた作品だ。まあ幼い子供向けの童話ではないわね。

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コメント

長岡地区にこんな素敵な街並みがあったんですね。
ご紹介ありがとうございました。
鏝絵ってこういうジャンル知りませんでした。
この豪華な扉に描かれたもの、色鮮やかな感じは雲蝶の世界に通じるものがありますね。
今度別のお寺を観に行きたいと思っているので他にも見所があるとわかって嬉しいです。
行けばいくほど行きたいところが増えてしまって困ります。
サフラン酒を飲まれましたら是非感想をお願いします。

鏝絵(こてえ)って、左官やさんが壁を塗るときに使うこてで絵を描くからでしょうか。
実にダイナミックな視線やデフォルメに驚きます。

1998年に初めてスペイン行った時、欧州の片田舎と思いきや、すごいわぁ~と感激しました。
さすが世界を席捲したことある国は冨の集積が文化の深みにつながるなと感心しました。
新潟も、小中学校で裏日本・豪雪地帯と習ったのでなんとなく表日本に比べて遅れている印象を持ってました。
しかしほんのここ数百年前までは日本海側の方が進んでいたのだろうと思います。
越の国の底力の再発見ですね~

HANAさん、ぜひとも新潟を再訪してくださいね。雲蝶の作品もこの鏝絵も、単独の芸術作品ではなく建物を飾るために制作されたものですが、どちらも職人としての気概が伝わってきます。

この摂田屋地区は駐車スペースがないので、長岡駅前の駐車場に車をおいてバスで行ったほうがいいかもしれません。

鏝絵については、「入江長八」という名人のことをテレビで見て知ってはいたんですが、まさか長岡にこんな立派な作品があるとは思ってもみませんでした。

西伊豆の松崎町に「入江長八美術館」があるので、行ってみたいと思っているんですが、松崎町は伊豆急行の駅からだいぶバスに乗らなければならないので、なかなか実現しません。

HANAさん同様私も行きたいところが次々出てきますわ。

うららさん、私も日本海側は華やかさのない「裏日本」というイメージを抱いていました。雪国というのは忍従を強いられるので、表現することが苦手なんじゃないかと思っていたんですが、その風土が職人気質にあっていたのかもしれませんね。今回のドライブ旅行で、私も「新潟再発見」をしました。

鏝絵は日本全国に残されているようです。
だいぶ前のテレビ番組で、日本国内だけでなく海外でも活躍している左官職人を紹介していました。伝統と技は今も生きているんですね。

鏝絵以外にも、職人の熟練技術が生きている世界がまだまだあることでしょう。少しずつでも見聞を広めたいものです。

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