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2012/03/03

寒いローマで(2)現代美術館

26年ぶりの寒波におそわれたローマ、しばらくはこの天候が続きそうな気配で、
私の体調も回復しそうになかった。

旅先のホテルや宿の朝食は、それがどんなシンプルなものでも楽しみなものだが、
今回ばかりは朝のコーヒーも美味しくないし、ハムやチーズももぐもぐ口を動かす
だけで、味ってものがしない。だいぶ重症だ。

滞在3日目あたりで、目的だったエトルリア遺跡を諦めた。
その代わりにどう過ごそうかと、最新版「歩き方」のページをパラパラめくって
目をつけたのが、トップページに大きく載っている「新オープンの美術館を訪ねて
みよう!」というグラビア記事だった。

「ローマ現代美術館」MACRO(Museo d’Arte Contemporanea Roma)
「イタリア国立21世紀美術館」
MAXXI(Museo Nazionale Delle Arti del XXI Secolo)

「カルロ・ビロッティ美術館」
「プロパガンダ・フィーデ伝道博物館」

あとの二つのミュージアムのほうが行きやすいけれど、興味がわくのは最初の
ふたつの現代美術館だ。というわけで2日間に分けて、午前中はそこらへんを
ぶらつき午後は現代美術館に行くことにした。

最初に行ったのは「イタリア国立21世紀美術館」
ポポロ広場近くから路面電車に乗る。(「歩き方」通りに行くと迷う可能性あり)

S

この美術館はイタリア初の国立現代美術館で、壮大な建物は著名な建築家による
ものとか。この建物だけでも行って見る価値はありそうだ。まだ出来たばかり
らしく、レストランはなかったが、ロビー片隅のカフェコーナーでコーヒー飲ん
だり、大きいソファに横になったりして「あ~ラクチン」としばし寒さを忘れる
ことができたのだった。

S_2

肝心の展示作品だが、会場に入ってすぐのところにビデオの部屋があり、そこで
なんと日本の「軍艦島の映像」が流れていた。

S_3

もちろんアート作品だから、ただ景色を映しただけではないが、軍艦島の現状は
いちどニュースか何かで目にしたことがあるだけなので、とても印象深かった。
去っていった住民の生活の痕跡がそのまま残されていて、それがこの島をいっそう
凄みのあるものにしていた。

「元住民のブログ」‥‥(住んだことがないのに郷愁を誘われます)

その会場には「ゴミなど廃棄物」の写真が展示されていた。「現代文明の負の
部分」がテーマだったのかな。

Nec_0161s

翌日は「ローマ現代美術館」に行った。
こちらで楽しみにしていたのは、じつはレストランだ。ビュッフェランチがあると
ガイドブックに書いてある。食欲不振であまり多く食べられない私は、ビュッフェ
スタイルというのが有難い。ふつう「食べ放題」といえば「沢山食べる」を連想
するだろうが、私なんぞ「少量ずつ色んなお料理を食べられる」ほうのメリットを
考える。

着いてすぐ最上階のレストランに行ったら、開くのは午後1時からだった。
仕方なく美術館の展示作品を見ることにする。カウンターのスタッフが「今は
ほとんどの会場が閉まっていて、2ヶ所しか見られないけどいいか?」と聞いて
くる。まあ仕方ない、現代美術なんて沢山見てもどうせ訳がわからないんだから、
それで十分だわ。

Nec_0157s

でもたしかに入場料払う価値なかったな。1階の体育館のようにデッカイ会場
には、遊園地の観覧車のような(たくさんの椅子が放射状になってグルグル廻る
やつ)作品があって、スタッフが二人ヒマそうにぶらぶらしていた。私が入って
いくとスタッフがひとり近づいてきて「座って廻ってみませんか?」という。

「えっ、とんでもない。わたしゃ見世物じゃないよ。ひとりでこんなのに乗って
どうするの」‥‥と心の中で思って、ジェスチャーでお断りして、サッサとその
部屋を出たのだった。だから現代美術は訳がわからないって言うのよ。でも子供
だったら大喜びするかもね。

S_4

やっと午後1時になり、屋上の雪を踏みながら広々と明るいレストランに入った。
一番乗り。まだ出来ていないお料理もあったけど、サラダの野菜がいろいろあって
嬉しかった。オープンしてすぐに近隣の住人か勤め人だろうか、つぎつぎとお客が
入ってきた。
ランチ15ユーロ。もっと体調が良いときに来たかったが、それでも満足のいく食事
ができた。ここはオススメです。

S_5

この美術館のもうひとつのオススメがトイレだ。(ショップもセンスよい品々が
あったけど)鏡張りになっていて、若いお嬢さんたちがキャーキャー騒いでいた。

S_6

手を洗う場所は白になったり赤になったりする。両隅の黒い模様のような場所
から、手を乾かす風が吹き出る。(赤の写真は、現地からの書き込みにあります)

MACROは美術品展示以外に見どころがあった。入場料損しちゃったなあ。

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旅・ヨーロッパ」カテゴリの記事

コメント

 トイレのデザインがなんともいえませんねぇ(^・^)。
 イタリアらしいセンスと言おうかなんと言おうか(^_^)。

おりんぴあさん、やっぱりこれはイタリアらしいセンスですよね。
ローマでは、元発電所をそのまま美術館にして、機械と彫像がいっしょに陳列されている「モンテマルティーニ美術館」なんてのもあります。以前のローマ旅行のとき行きました。これもなかなかですよ。

ほんんとに、作品を見るというより、建物見学だけでも十分現代美術館ですね。
軍艦島は、いつか報道番組などでチラッと見たことありましたので、今回リンク貼ってくださってたので見てきました。
なぜ美術館の入ってすぐのビデオルールでそれをセレクトしたのか、そのへんが興味わきます。

すこしずれるかもしれませんが、大阪に観光に来る外国からのお客さんでホテル代を節約したい人は、西成のあいりん地区に行きます。
かつての日雇い労働者用の格安宿泊所が、現在そうした外国人向け格安ホテルとして利用されています。
少林寺関係で知り合った多くの若い外人達も、たまたま守口来てホテルは西成だというのがよくあります。
大阪人からすれば、いくら安いといえでも、スラム街や街の恥部といえば言いすぎでしょうが、よりによってそこを選ぶかというのがあります。

エトルリア遺跡を諦めなければならなかったのは残念でしたね。
それでもホテルで寝ていないで歩きまわるのは凄い根性です。
私なんかは根性無しなので、すぐヘタれてしまいます。

うららさん、軍艦島のビデオは展覧会のテーマにピッタリだったんでしょうね。インパクトありますもの。

最近読んだ「ホームレス歌人のいた冬」という本には、横浜「寿町」のことが書かれています。「寿町は東京の山谷、大阪の釜ヶ崎とならぶドヤ街」とあります。西成の「あいりん地区」は釜ケ崎あたりなんでしょうか?

最近は山谷もリーズナブルな宿がある地区として、海外からの旅行者に人気があるようです。寿町はかつて日雇い労働者の街だったけれど、今は高齢者を中心とした生活保護者の街となっているそうです。

底辺の人々が暮らす街は、その時々の社会の姿を映し出しているんでしょうね。「ホームレス歌人のいた冬」では、「いつ自分も同じ境遇になるかもしれない」という不安が語られていました。

マンデーさん、もし熱が出たら歩き回るのは止めようと思っていました。肺炎になったら怖いですからね。

せっかくローマまで行って寝てばかりいたんでは、旅費が勿体ないと思ったんです。根性は根性でも「貧乏人根性」のほうですわ(-_-;)

ホテルの私の前の部屋の人は、いつも「Don't Disturb」の札をさげっ放しで、私が部屋に戻る頃でもまださがっていました。それが2日間も続いたので、この寒さで体調崩したのかなと思いました。

楽しい旅のいちばんの条件は健康な心身ですね。

いつからあいりん地区というようになったのか記憶にないですが、昔は釜が崎と言ってました。
同じ地域です。
リーマンショック後の不況で全体の人数も半分ぐらいに減っているようです。
そして、かつての日雇い労働者たちも年を重ね、今は3分の1は生活保護だそうです。
これが問題となることが多くて、今の大阪の橋下市長は西成を特別区とするとか言ってますけど。

うららさん、「あいりん地区」って何だかとってつけたような名称だと感じていました。名前を変えて、マイナスイメージを良くしようとしたんでしょうか。大阪はとくに生活保護の人が多いようですね。不正受給も相当な数にのぼるでしょう。

週刊誌だったか新聞だったか忘れましたが、「年金マイレージ制度」を誰かが提唱していました。国民全員にあらかじめ決まった金額を渡す。それ以上欲しい人は、航空会社のマイレージのように年金を積み立てる。日本人はポイントを貯めるのが好きだから、きっと保険料を払う人が増えるだろうと言うんです。

私は「ベーシックインカム」という制度は考える価値あるんじゃないかと思うんですよ。これなら生活保護にかかる手間が省けるし、最低限度の生活は保障されるので消費も増えるんじゃないかと‥‥。

現代美術館は思わぬ発見があることが多いですね。昔は足が向かなかったけど最近は海外のは良くいきます。
軍艦島、一度行ってみたい気がしますけど、廃墟好きにはたまらないかも。ツァーも一昨年あたりはよく見かけましたが最近はそれほどでもないです。
トイレは遊び心が楽しいです。前に直島に行ったとき銭湯に入ったんですが、そこのトイレがまた楽しくて思わず友達呼んでしまいました。
便座が透明で絵が描いてあっただけですが。
トイレが狭いところは嫌いです。
日本のトイレもずいぶん進化しましたけどイタリアには負けるかな~。
しかし15ユーロのランチなかなかお買い得そう。最近美術館のレストランはどこも力を入れているみたい。美術品に囲まれたり、ここならいろんなデザインのものに囲まれて食事できそうです。

HANAさん、最近は年度変わりの送別会などで胃がオーバーワークの私です。

軍艦島はとにかくインパクトがありますね。人々の暮らしの痕跡がそのまま残されていて、まるでタイムカプセルのようです。まったく縁の無い私のような者でもシンミリするんですから、そこで生まれ育った人には格別の感情があるでしょう。

ローマの現代美術館も楽しめるんじャないかしら。もっとも展示されている作品次第ですけどね。

まちがいなくお勧めできるのは、ローマ現代美術館のビュッフェスタイルのレストランです。フルコースはとても食べきれないし、かと言って一皿だけというわけにもいかない。そんな時にビュッフェスタイルのレストランは本当に助かります。ここは味も良かったし、お料理の種類もじゅうぶんでした。

ところで、もうすぐドイツ行きですね。100%観光というわけではないので、HANAさんも気を使うことでしょう。ムリをしないようにしてくださいね。

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