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2012/03/13

寒いローマで(3)美術館がいちばん

第一目的にしていた「エトルリアの町と遺跡」に行けなくなったので、代わりに
ローマにある「ヴィラ・ジュリア・エトルスコ国立博物館 」
(Museo Nazionale Etrusco di Villa Giulia)
に行くことにした。

「ヴィラ・ジュリア・エトルスコ国立博物館 」は、もともとは法王ユリウス3世の
別荘だった建物で、世界最大のエトルリア美術館として再スタートした。

現代美術館の建物も一見の価値があるが、もと別荘やもと宮殿の美術館は
王侯貴族文化の総合芸術を見るようだ。

S
(ヴィラ・ジュリア宮殿の回廊の天井画)

この建物は広大なボルゲーゼ公園の一角にある。近くには白亜の神殿のような
国立近代美術館があるし、もっと近くには日本文化会館がある。

ずっと昔、ローマに住んでいたころ、図書を借りに時々日本文化会館に行った。
かなり長時間バスに乗ったので遠いという記憶があるが、(日本文化会館の場所が
変わっていなければ‥だけど)それは私がいつもスペイン階段方面からボルゲーゼ
公園に入るからだろう。そうするとヴィラ・ジュリアはかなり離れたところに
なるのだ。

ガイドブックに書いてあったヴァチカン近くの地下鉄駅から路面電車に乗った。
でもどの辺りか分からなかったので、ボルゲーゼ公園に入ったところで電車を
降り、近くを歩いていた人に場所を聞いて少し歩いた。

お天気が良ければ、ボルゲーゼ公園をウォーキングする最高の機会だったのだが、
雪は降っていないものの気温は低く、体調も悪く、ヴィラ・ジュリアを見つけ出す
だけで精一杯だった。せっかくここまで来たのに、惜しいなあ。

S_2
(ヴィラ・ジュリアの中庭)

エトルスコ博物館の展示品は膨大な数で、歩いているだけで疲れてしまう。
大雑把にエトルリアの文化をつかめればいいんじゃないかと、ほとんど流して
見ていた。荒野に点在するエトルリア人のお墓「ネクロポリ」の写真のパネルが
良かったわ。

エトルリア美術といえば出てくる「夫婦の棺」もここの所蔵品だった。

S_3
(写真を撮っていたら係員にダメと言われた。そんなわけで、これ1枚のみ)

エトルリアは当時としては珍しい男女同権の社会だったという。また死後の世界
というものを信じていて、死を怖れることはなかった。でも時代が進むにつれ、
次第に死を忌み嫌うようになったという。

宮殿美術館といえば、ローマの中心部にある「ドーリア・パンフィーリ美術館」
にも行ってきた。帰国当日、フライトが夜7時過ぎで時間はたっぷりあったので、
寒かったけれど頑張って足を運んだ。

S_5
(ドーリア・パンフィーリ宮殿の中庭)

ここにはカラヴァッジョの3作品がある。特に「エジプトへの避難途中の休息」の
なかに描かれている幼子は、本当に愛らしくていつまでも見ていたくなる。
あの乱暴狼藉者のカラバッジョが、どうしてこんなに愛らしい幼子を描けるのか、
凡人の私に天才は理解できない。

S_4

この美術館の入口で年配の日本人女性にあった。ツアーでローマに来たが、今日は
雪の予報なのでめぼしいミュージアムはみんな閉まっている。唯一開いている
この美術館に添乗員さんに連れて来てもらったが、入口が分からずウロウロして
いたのだという。

私が「寒いですね」と言うと、その人一瞬沈黙して「どちらからですか?」と
聞く。「え?ああ、私は東京です」と答えたら、「私は札幌なんですよ」と、
「こんなの寒いうちに入らない」とでも言いたげだった。
国土がデッカイわけでもないのに、日本は多様性に富んだ国だな~。

それにしてもローマ市当局は観光客をもっと大事にして欲しいものだ。
雪の予報と言ったってまだ降っているわけじゃないし、現にバスも地下鉄も動いて
いる。街角では観光客が寒さに震えながら地図を開いているのだ。もう二度と
ローマに来られない観光客だっているのだから、ミュージアムくらい開けてよ。

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コメント

昔ローマに行った時バチカンの博物館にエアコンも無く(夏でした)窓を開けてカーテン下げているだけでした。こんな状況で絵画など劣化しないかと心配だったけど、それよりめちゃくちゃ暑かったのだけを覚えていました。最近はイタリアも博物館・美術館はエアコンが効くようになって冬場も寒くないでしょう。
この「夫婦の棺」なかなか素敵ですね。でもきっと夫のほうが造ったんじゃないかしら。日本では夫や夫の家族のお墓に入りたくない、という妻多いらしいです。
雪の予報だけで休んじゃう博物館もいい加減ですね。台風ぐらいひどい状態だったら許しちゃうけど。

HANAさん、夫婦の棺は夫が造ったという指摘は、なかなか面白いですね。そう言われてみると、確かにこの夫婦像は男性の理想がこめられているような気がします。
エトルリア人は来世を信じていて、天国に旅たつときは盛大にお祝いをしたようですから、「アルカイック・スマイル」で微笑むこの夫婦も永遠の愛を信じていたのかも知れません。(少なくとも夫はそう思っていたのかも‥‥^^;)

HANAさんはもうすぐ出発ですね。お天気に恵まれるといいですね。
私は今日一日引越し荷造りでくたびれました。引越しといっても自宅ではなく職場なんですが‥‥。今までの竹芝から千葉の幕張に移ります。幕張駅から徒歩30分位もかかるので、通えるかどうか。ムリと思ったら仕事をやめますわ。

唯一のメリットは通勤ラッシュが無いことかな。相当大きなメリットではありますけどね。

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