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2012年3月

2012/03/31

スカイツリー、まもなくオープン

‥‥ということで、地元すみだ区は観光客獲得に本腰を入れている。

これまではギッシリ超満員の浅草にくらべ、地元の墨田区はヒッソリしていた。
でも浅草のようなハデさはないけれど、こちらの良さも知ってほしいと、あれこれ
プランを練り始めたのだ。

S
(スカイツリー建設現場で)

まず、スカイツリー(押上)をキーにすみだ区内を循環する「小型バス」が運行を
開始した。ルートは3つ。

「茜色のバス」

S_2

隅田川沿いを走り鐘ヶ淵駅で折り返して内側に入る。
これは「今年の初詣」で私が歩いたコースだ。
江戸情緒を味わいたい人向き。

「若草色のバス」

S_3

荒川や旧中川など自然をイメージした色とか。(これ黄色じゃない?)
すみだ区に住んで30年近くになる私だが、この地域にはほとんど行ったことが
ない。ただ電車(東武亀戸線)の窓から見たことは何度もあり、「京島」など
戦災の被害を免れ古い民家が密集した町には、レトロな匂いがぷんぷん漂って
いた。でも大地震が起きたら最も危険な地域とも言われている。

「江戸紫色のバス」

S_4

わが住まいのある錦糸町や両国など墨田区の繁華街を通る。このバスは墨田区内
しか走らないので、もし浅草に行きたいときは、このルートの「隅田区役所」で
下り「吾妻橋」を渡ってください。
ところで、スカイツリーのライティングが青の「粋」と江戸紫の「雅」に決まった
と聞くまで、わたし、江戸紫は「海苔の佃煮」のことだと思っていた。

区の情報紙によると、

運賃は100円。SuicaやPASMOの利用可。押上で一回にかぎり無料で乗換可。
1日乗車券は300円。3ルートすべてに乗ることができる。販売場所は両国と吾妻橋
の「観光案内所」。SuicaやPASMOで1日乗車も出来るので乗るとき運転手に言う。

このバスは区民にとっても利用価値あるわ。行ったことのない地域を散策したり、
初詣のときに見かけたレストランに行ってみようかな。

ただしどのバスも一歩通行で、反対側回りのルートはない。
たとえば錦糸町からスカイツリーへは、逆方向をぐるぐる廻ってから行くことに
なる。昼間は浅草とスカイツリーを見学し、帰りに錦糸町or両国で下りて夜を
過ごしてほしいというのが墨田区の魂胆なんでしょう。

Jrs
(JR錦糸町駅)

観光客にとってもこのバスのメリットは大きいと思う。
浅草はいつも大混雑しているし夜も早い。グループやファミリーでゆっくりご飯を
食べたり一杯やったりしたい時、けっこう場所探しに苦労するんじゃないかしら。

そのてん錦糸町は、そもそも夜の繁華街だから一晩中飲み食いできるし、小さい
子供を遊ばせる場所もいくつかある。観光ばかりじゃ小さい子供は飽きるものね。

そういう、ちょっと役に立つ(かもしれない)情報を、これから随時アップして
いきたい。それで少しでも墨田区に観光客が来てくれれば、地元経済も潤うわ。
お近くにいらしたとしても、ご挨拶はご無用ですので(^o^;)(←当たり前か)、
お気軽に「すみだ区」に立ち寄ってみてください。

2012/03/28

今度は幕張

勤め先が移転したので、少し前から幕張に通っている。

今まで通った竹芝は、隅田川が東京湾に合流する眺望抜群のところだったが、
今度も「幕張新都心」と呼ばれる海岸沿いの新興地域だ。
でも勤め先は幕張メッセやマリンスタジアムよりだいぶ内陸なので、海を眺める
ことはできない。

沿線に東京ディスニーランドなどがある「京葉線」の海浜幕張が最寄り駅だが、
我家から行くとちょこちょこ乗換しなければならないので、乗換なしで行ける
総武線「幕張駅」から30分近く歩くことにした。

Nec_0242s
(素朴な幕張駅前)

Nec_0243s
(駅の中。普通のベンチのほかに、こんなコーナーも)

もともと歩くのは好きだからあまり苦にならない。
毎朝せっせと歩けばダイエット効果があるんじゃないかと、ひそかに期待して
いる。

Nec_0211s

この間飲み会があって海浜幕張駅近くのビルに行った。幕張駅周辺にくらべ、
こちらのほうは近代的なビルが建ち並んでいる。広い敷地に大きな建物がゆったり
建てられていて、駅前のビル群は2階部分が通路でつながっている。

Nec_0213s

でも都心にくらべ、夕方の帰宅時間帯でも人が少ない感じがする。
日本経済の落ち込みが、幕張やさいたまの新都心造りに影を落としているようだ。

朝はとりあえずせっせと歩くだけだが、帰りはところどころで寄り道する。
お店の数は少ないが、中華料理屋とかステーキ屋とかパン屋さんなどがポツポツ
ある。このあいだ中華料理屋さんで食べた「ニラレバ定食」は、スープやザーサイ
などついて550円、味も良かった。焼きたてメロンパンの店で買ったメロン
パンも、今まで私が食べたメロンパンのなかでは一番美味しかった。

意外とこういう町のほうが、美味しくて安いお店があるのかもしれない。
錦糸町なんかお店の数が多すぎて、いったいどこで何を食べればいいのか迷って
しまうもの。

Nec_0241s
(幕張駅内のレストラン。ゆっくり出来そうな雰囲気だ。こんなレストランが
錦糸町にあったらな~。でも錦糸町にあったらいつも混雑して、ゆっくりなんか
出来ないでしょうね)

これまでより通勤時間はかかるようになったが、都心とは反対方向なので行きも
帰りも座って行ける。通勤ラッシュが大きなストレスになっていたので、それが
無くなったことは最大のメリットだ。

でも今はいいけど、真夏にテクテク歩くことが出来るかしら‥‥。
それにパソコンは目が疲れるので、いつまで仕事を続けられるか分からない。
まあ好奇心わくわくの私にとっては、幕張という街を体験しただけでも良かったと
言えるけど。

幕張メッセやマリンスタジアムにはまだ行ったことがないので、暖かくなったら
そちらの方までウォーキングしようと思っている。

2012/03/23

寒いローマで(5)街歩き

滅多に雪が降らないローマに雪が降ると、もう大変だ。
車にチェーンをつけなければならないのにチェーンがない。あっても付け方が
分からない。

でもローマは東京のようなメガロポリスじゃないので、交通機関がマヒしたとこ
ろで、頑張って歩けば主な観光名所に行くことができる。
困るのは、ローマという街が雪を想定していないので、思わぬ厄介事が起こって
しまうことだ。

Nec_0126s
(ポポロ広場)

ポポロ広場からコルソ通りに入ろうとしたら、何台かのパトカーがとまっていて、
警察官が入口を封鎖している。何か事件でも起きたんだろうかとしばらくウロウロ
していたが、結局理由が分からず、示された迂回路を通って途中からコルソに
入った。

S
(ロープを張って、人が入らないようにしている歩道)

歩道をウィンドショッピングしながら歩いていくと、頭上からドサッと水や雪の
かたまりが落ちてくる。その日は雪も雨も降っていなかったが、建物のどこかに
溜まっていた雪が溶け、まとまった水になって降ってくるのだ。もちろん雪の
カケラも落ちてくる。

東京のビル壁面は平らだから、屋上やベランダに雪が積もることはあっても、
こういう落ち方はしない。ローマ旧市街の建物は複雑な造りなので、雪の溜り方も
溶け方や落ち方も複雑になってしまうのだろう。

S_2

歩道を歩けないから、コルソ通りは「歩行者天国」になっていた。あの広場の
取り締まりは、車を入れないためなのだろうと、その時気づいたのだった。
でも車道を歩いても楽しくないし、お店もお客さんを呼び込むことが出来なくて
儲からない。そんなわけで、落雪を警戒しながらも、けっきょくは歩道を歩く
ようになるのだ。

悪天候のときでも、日本の主要都市だったら地下街やショッピングモールのような
便利な場所があるので、買物や食事に不自由しない。
東京ほどではないが、ローマにもそういう場所がある。
テルミニ駅はローマでは珍しくさまざまなお店が集まっているところだし、少し郊外
に行くと「チネチッタ2」という普通のショッピングモールもある。

S_3

今回の旅行では、思わぬ寒波で外歩きが辛かったので、以前にも買物に行った
ことのある「チネチッタ2」まで行って、長時間コーヒーショップでうたたね
していた。ここには気楽に休めるカフェだけでなく、ブティックもスーパーマー
ケットもある。日曜日もオープンしているので、いろいろ買物したい観光客にも
重宝する場所だと思う。

最寄りの地下鉄駅はA線「Subaugusta」かもう一つテルミニ寄りの駅で、そこから
5分くらい歩く。日本のショッピングモールなら地下鉄駅に直結しているのにと、
寒さで体調不良の私はぶつぶつ文句を言うのだった。

この「Subaugusta」からは、前に書いた水道橋まで徒歩30分くらいで行ける。
お天気が良かったらショッピングモールで時間をつぶすより、ジョギングコース
にもなっている水道橋辺りを散策したかったわ。

次回の旅はぜひ季節を選びたいものだ。

2012/03/18

寒いローマで(4)教会めぐり

あさいちばんで「トラステベレ」に行った。
トラステベレは、ローマ中心部から少し離れたテベレ川対岸にあり、下町の雰囲気
漂う地域だ。いつもテルミニ近くに泊まる私なので、行きたいと思いつつ、つい
行きそびれてしまう地域でもある。

S

でも今回は寒くて長時間の街歩きができなかったので、バスの車窓ごしに市内
見学しながらトラステベレまで行くことにしたのだ。

S_6

トラステベレ地区は夕方から夜にかけて賑わうので、午前中は観光客の姿も住民の
姿もあまり見かけない。
観光客や移民でざわついているテルミニ周辺と違って、ここは昔ながらのローマが
残っているような気がする。

S_7

トラステベレでは安くて美味しいお料理を食べるのがいちばんだ。
昔から美味しいピッツェリアが多い地域だった。
体調の良いときに来て、ランチをお腹いっぱい食べたかったな~。

バス停から徒歩5分ほどの場所に「サンタマリア・イン・トラステベレ教会」が
ある。この辺りではいちばんの観光名所だ。

S_2

この教会はローマで最初の教会堂だが12世紀に建て直された。
どこの教会もそうだが、堂内には太い花崗岩の円柱が林立している。よく見ると、
この柱の太さやデザインが違っている。同じ建築家がわざわざ違う設計したとは
思えない。統一感がないからだ。

じつはこれらの柱は、他の遺跡から持ってきた、いわばリサイクルされたもの。
ルネサンス以前の人々にとって古代遺跡は資材置き場のようなもので、それらを
再利用することに何の抵抗もなかったらしい。

S_3

教会前の小さな広場をはさんだ向い側に有名レストラン「サバティーニ」がある。
1回か2回食事したことがある。もちろん勤め先の支払で。

大寒波に見舞われたローマの街歩きは体力を消耗する。東京でも北京でも手袋を
しなかったのに、ローマでは手袋が手放せなかった。寒さに耐えかねると近くの
教会に飛び込んで、お祈りする椅子にすわってひと休みした。

もちろん寒さしのぎに入った教会ばかりじゃない。カラヴァッジョの絵画がある
教会など目的があって行った教会もある。タダで名画を見せていただくのは申し訳
ないので、寄付のつもりで絵葉書を買ったりした。

そのなかのひとつ「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」は、私が行くといつも
閉まっていた。どうやら開いている時間が決まっているようなので、午前中早めの
時間帯に行ってやっと入ることができた。

ところが祭壇すぐ脇の礼拝堂にかけられているはずのカラヴァッジョの絵がない。
絵が掲げられていた壁にはむきだしの板と「モスクワのプーシキン美術館に貸出
中」というメモ書きがあるだけだった。

三回も来てやっと入ることが出来たというのにガッカリだわ。
それにしてもカラヴァッジョは貸し出されることが多い。礼拝堂の壁から剥がして
貸出すなんて、教会は相当のお金を積まれたのかしら。

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(サンタ・マリア・マジョーレ教会)

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(多分、サンタ・マリア・マジョーレ教会。天井画を鏡に映している)

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教会とひとくちに言っても建築様式はさまざまだ。

2012/03/13

寒いローマで(3)美術館がいちばん

第一目的にしていた「エトルリアの町と遺跡」に行けなくなったので、代わりに
ローマにある「ヴィラ・ジュリア・エトルスコ国立博物館 」
(Museo Nazionale Etrusco di Villa Giulia)
に行くことにした。

「ヴィラ・ジュリア・エトルスコ国立博物館 」は、もともとは法王ユリウス3世の
別荘だった建物で、世界最大のエトルリア美術館として再スタートした。

現代美術館の建物も一見の価値があるが、もと別荘やもと宮殿の美術館は
王侯貴族文化の総合芸術を見るようだ。

S
(ヴィラ・ジュリア宮殿の回廊の天井画)

この建物は広大なボルゲーゼ公園の一角にある。近くには白亜の神殿のような
国立近代美術館があるし、もっと近くには日本文化会館がある。

ずっと昔、ローマに住んでいたころ、図書を借りに時々日本文化会館に行った。
かなり長時間バスに乗ったので遠いという記憶があるが、(日本文化会館の場所が
変わっていなければ‥だけど)それは私がいつもスペイン階段方面からボルゲーゼ
公園に入るからだろう。そうするとヴィラ・ジュリアはかなり離れたところに
なるのだ。

ガイドブックに書いてあったヴァチカン近くの地下鉄駅から路面電車に乗った。
でもどの辺りか分からなかったので、ボルゲーゼ公園に入ったところで電車を
降り、近くを歩いていた人に場所を聞いて少し歩いた。

お天気が良ければ、ボルゲーゼ公園をウォーキングする最高の機会だったのだが、
雪は降っていないものの気温は低く、体調も悪く、ヴィラ・ジュリアを見つけ出す
だけで精一杯だった。せっかくここまで来たのに、惜しいなあ。

S_2
(ヴィラ・ジュリアの中庭)

エトルスコ博物館の展示品は膨大な数で、歩いているだけで疲れてしまう。
大雑把にエトルリアの文化をつかめればいいんじゃないかと、ほとんど流して
見ていた。荒野に点在するエトルリア人のお墓「ネクロポリ」の写真のパネルが
良かったわ。

エトルリア美術といえば出てくる「夫婦の棺」もここの所蔵品だった。

S_3
(写真を撮っていたら係員にダメと言われた。そんなわけで、これ1枚のみ)

エトルリアは当時としては珍しい男女同権の社会だったという。また死後の世界
というものを信じていて、死を怖れることはなかった。でも時代が進むにつれ、
次第に死を忌み嫌うようになったという。

宮殿美術館といえば、ローマの中心部にある「ドーリア・パンフィーリ美術館」
にも行ってきた。帰国当日、フライトが夜7時過ぎで時間はたっぷりあったので、
寒かったけれど頑張って足を運んだ。

S_5
(ドーリア・パンフィーリ宮殿の中庭)

ここにはカラヴァッジョの3作品がある。特に「エジプトへの避難途中の休息」の
なかに描かれている幼子は、本当に愛らしくていつまでも見ていたくなる。
あの乱暴狼藉者のカラバッジョが、どうしてこんなに愛らしい幼子を描けるのか、
凡人の私に天才は理解できない。

S_4

この美術館の入口で年配の日本人女性にあった。ツアーでローマに来たが、今日は
雪の予報なのでめぼしいミュージアムはみんな閉まっている。唯一開いている
この美術館に添乗員さんに連れて来てもらったが、入口が分からずウロウロして
いたのだという。

私が「寒いですね」と言うと、その人一瞬沈黙して「どちらからですか?」と
聞く。「え?ああ、私は東京です」と答えたら、「私は札幌なんですよ」と、
「こんなの寒いうちに入らない」とでも言いたげだった。
国土がデッカイわけでもないのに、日本は多様性に富んだ国だな~。

それにしてもローマ市当局は観光客をもっと大事にして欲しいものだ。
雪の予報と言ったってまだ降っているわけじゃないし、現にバスも地下鉄も動いて
いる。街角では観光客が寒さに震えながら地図を開いているのだ。もう二度と
ローマに来られない観光客だっているのだから、ミュージアムくらい開けてよ。

2012/03/10

古代ローマはコンクリート造り

金曜日のBSプレミアム「世界遺産 時を刻む」は、古代の土木技術がテーマ
だった。メインで取り上げられたのは古代ローマ。それまで土木建築は石造りが
中心だったが、古代ローマはコンクリートを使って壮大な建造物をつぎつぎと
誕生させた。

イタリアは日本と同じく火山列島だが、その火山からふる火山灰を利用して、
最初にセメントを作ったのがエトルリア人だ。

ここでちょっと脱線‥‥

 《エトルリア(Etruria)は、紀元前8世紀から紀元前1世紀ごろにイタリア半島
中部にあった都市国家群。各都市国家は宗教・言語などの面で共通点があり、
統一国家を形成することはなかったものの、12都市連盟と呼ばれゆるやかな
連合を形成し、祭司・軍事で協力することもあった。
当時としては高い建築技術を持ち、その技術は都市国家ローマの建設にも
活かされた。王政ローマの7人の王の最後の3人はエトルリア系である》 
  (以上、Wikipedia より)

(ちなみに、今回の旅の第一目的が「エトルリアの遺跡」を見ることだったのだが、
寒波と体調不良で実現できずに終わった。文句を言っても仕方ないので、次回の
お楽しみということにしよう)

S
(ローマ市民の娯楽のために造られたコロッセオ)

そのエトルリアのセメントからコンクリートを作り、壮大な土木工事を行ったのが
古代ローマ人だった。
コンクリートは材料運搬が簡単で、自由に形を作ることができ、熟練工でなくても
使うことができる。コンクリートは固まるのが早いので、工事期間も短くてすむ。

古代ローマの皇帝たちは、人心を掌握するため、また領土を広げ確保するため、
つぎつぎと今に残る巨大モニュメントを建造していった。

S_8

番組ではまずローマ市中心部に残る地下水道を紹介していた。
トレビの泉に水を供給しているヴィルゴ水道は、BC19年から現在まで使われ
続けているローマで唯一の水道で、地下24mのところに約20kmに渡って
澄んだ水が流れている。1km進むごとに34cmの傾斜をつけ、スムーズに水を
流す工夫がされている。

1人当たり1日の水供給量は、現代の東京より古代ローマのほうが3倍以上も
多かったらしい。しょっちゅうお風呂に入っていたんでしょうねぇ。

S_2
(有名な蜂の噴水)

ローマにはたくさんの噴水や泉がある。噴水を探しながらローマ散歩するのも
楽しいんじゃないかしら。

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(松ぼっくり?)

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(ちょっと寒そう)

S_5

ローマの地下鉄駅から徒歩で行ける水道橋にも行ってきた。

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近くには (徒歩30分くらい) ショッピングモールもあるが、水道橋の
周囲の野原では羊が放牧されていてのどかだった。

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古代ローマの建築群のなかでも最高傑作といわれるのが「パンテオン」だ。
全体の8割にコンクリートが使われ、8年で完成した。鉄筋を使わずにこれほどの
建物を造るのは、現代でも至難の技といわれている。

パンテオンは古代ローマの神々を祭った神殿で、ぽっかりと広がるドーム空間には
天井の天窓から自然光が入ってくる。いつも「不思議な建物だな~」と見上げて
いる。パンテオンは、私がいちばん好きなローマの建築物だ。

2012/03/03

寒いローマで(2)現代美術館

26年ぶりの寒波におそわれたローマ、しばらくはこの天候が続きそうな気配で、
私の体調も回復しそうになかった。

旅先のホテルや宿の朝食は、それがどんなシンプルなものでも楽しみなものだが、
今回ばかりは朝のコーヒーも美味しくないし、ハムやチーズももぐもぐ口を動かす
だけで、味ってものがしない。だいぶ重症だ。

滞在3日目あたりで、目的だったエトルリア遺跡を諦めた。
その代わりにどう過ごそうかと、最新版「歩き方」のページをパラパラめくって
目をつけたのが、トップページに大きく載っている「新オープンの美術館を訪ねて
みよう!」というグラビア記事だった。

「ローマ現代美術館」MACRO(Museo d’Arte Contemporanea Roma)
「イタリア国立21世紀美術館」
MAXXI(Museo Nazionale Delle Arti del XXI Secolo)

「カルロ・ビロッティ美術館」
「プロパガンダ・フィーデ伝道博物館」

あとの二つのミュージアムのほうが行きやすいけれど、興味がわくのは最初の
ふたつの現代美術館だ。というわけで2日間に分けて、午前中はそこらへんを
ぶらつき午後は現代美術館に行くことにした。

最初に行ったのは「イタリア国立21世紀美術館」
ポポロ広場近くから路面電車に乗る。(「歩き方」通りに行くと迷う可能性あり)

S

この美術館はイタリア初の国立現代美術館で、壮大な建物は著名な建築家による
ものとか。この建物だけでも行って見る価値はありそうだ。まだ出来たばかり
らしく、レストランはなかったが、ロビー片隅のカフェコーナーでコーヒー飲ん
だり、大きいソファに横になったりして「あ~ラクチン」としばし寒さを忘れる
ことができたのだった。

S_2

肝心の展示作品だが、会場に入ってすぐのところにビデオの部屋があり、そこで
なんと日本の「軍艦島の映像」が流れていた。

S_3

もちろんアート作品だから、ただ景色を映しただけではないが、軍艦島の現状は
いちどニュースか何かで目にしたことがあるだけなので、とても印象深かった。
去っていった住民の生活の痕跡がそのまま残されていて、それがこの島をいっそう
凄みのあるものにしていた。

「元住民のブログ」‥‥(住んだことがないのに郷愁を誘われます)

その会場には「ゴミなど廃棄物」の写真が展示されていた。「現代文明の負の
部分」がテーマだったのかな。

Nec_0161s

翌日は「ローマ現代美術館」に行った。
こちらで楽しみにしていたのは、じつはレストランだ。ビュッフェランチがあると
ガイドブックに書いてある。食欲不振であまり多く食べられない私は、ビュッフェ
スタイルというのが有難い。ふつう「食べ放題」といえば「沢山食べる」を連想
するだろうが、私なんぞ「少量ずつ色んなお料理を食べられる」ほうのメリットを
考える。

着いてすぐ最上階のレストランに行ったら、開くのは午後1時からだった。
仕方なく美術館の展示作品を見ることにする。カウンターのスタッフが「今は
ほとんどの会場が閉まっていて、2ヶ所しか見られないけどいいか?」と聞いて
くる。まあ仕方ない、現代美術なんて沢山見てもどうせ訳がわからないんだから、
それで十分だわ。

Nec_0157s

でもたしかに入場料払う価値なかったな。1階の体育館のようにデッカイ会場
には、遊園地の観覧車のような(たくさんの椅子が放射状になってグルグル廻る
やつ)作品があって、スタッフが二人ヒマそうにぶらぶらしていた。私が入って
いくとスタッフがひとり近づいてきて「座って廻ってみませんか?」という。

「えっ、とんでもない。わたしゃ見世物じゃないよ。ひとりでこんなのに乗って
どうするの」‥‥と心の中で思って、ジェスチャーでお断りして、サッサとその
部屋を出たのだった。だから現代美術は訳がわからないって言うのよ。でも子供
だったら大喜びするかもね。

S_4

やっと午後1時になり、屋上の雪を踏みながら広々と明るいレストランに入った。
一番乗り。まだ出来ていないお料理もあったけど、サラダの野菜がいろいろあって
嬉しかった。オープンしてすぐに近隣の住人か勤め人だろうか、つぎつぎとお客が
入ってきた。
ランチ15ユーロ。もっと体調が良いときに来たかったが、それでも満足のいく食事
ができた。ここはオススメです。

S_5

この美術館のもうひとつのオススメがトイレだ。(ショップもセンスよい品々が
あったけど)鏡張りになっていて、若いお嬢さんたちがキャーキャー騒いでいた。

S_6

手を洗う場所は白になったり赤になったりする。両隅の黒い模様のような場所
から、手を乾かす風が吹き出る。(赤の写真は、現地からの書き込みにあります)

MACROは美術品展示以外に見どころがあった。入場料損しちゃったなあ。

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