小石川植物園の世界最大の花
今日は「小石川植物園」に行ってきた。
この植物園は元江戸幕府直轄の漢方植物の園で、八代将軍吉宗のときに現在の
規模まで拡張された。ここに植物園があることは昔から知っていたが、森まゆみ著
「東京ひがし案内」(ちくま文庫)の小石川植物園のページを読んでぜひとも行こう
と思った。
最近漢方の学習を始めたので、薬草への関心が出てきたこともある。でももう少し
薬草の知識がついてから植物園に行くつもりでいた。
それを繰上げて今日行く気持になったのは、新聞で「今週末にも世界最大の花が
咲きそうだ」というニュースを見たからだ。
地下鉄茗荷谷駅から湯立坂を下りていくと、赤い建物の「総合研究博物館、小石川
分館」とその右手に広がる植物園がある。植物園の塀にそって歩くと正面入口に
行き当たる。(駅から徒歩15分ほど)
正面入口の前にあるパン屋さんで入場券を買う。
なだらかな坂を上がっていくと、話題の「ショクダイオオコンニャク」が置か
れたテントがあった。まだ開花していないので入場者は少ない。
関係者が「風で倒れるかも知れない。何か風よけが必要だ」などと話していた。
1日で花が開くと、すぐにしおれて寿命がつきてしまうとか。
また開花とともに強烈な匂いが出るらしい。関係者がパネルを見ながら「まるで
死臭のようなんです」と説明してくれた。
この調子だと開花は連休あたりかな。混雑するだろうな~。
私はつぼみを見たからもういいわ。目的は世界最大の花より薬草のほうだから。
薬草園に入ってすぐ目に付いたのが「ハンゲショウ」の文字だった。
つい最近この「ハンゲショウ」の話を「うららさんのブログ」で読んだばかり
なのだ。タイミング良かったわ。「ハンゲショウ」のことを知らなかったら、
気にもとめず見過ごしてしまっただろう。
漢方薬で馴染みのある薬草名がいくつも並んでいる。
でもどれも同じように見えてしまうのには困った。じっくり観察して目に焼き付け
ないとね。
薬草園のわきに休憩所があり、パンやドリンクを売っている。ここでひと休み。
緑がたっぷりあるので風が吹くと涼しくて気持ちいい。
広い園内には、巨木あり、樹林あり、日本庭園ありで、歩き回っているとかなりの
運動量になる。ちょっとしたハイキング気分で、大都会のど真ん中にいることを
忘れてしまいそう。
植物園は小高い丘になっていて、丘の下のほうに日本庭園と博物館がある。
でも博物館に行くには外に出なければならず、いちど出たら植物園に入ることは
できないのでご注意を。
(クローバの上で寝転んでいる猫ちゃん。近づいてもビクともしない)
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コメント
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私もニュースで知りました。(^◇^)
珍しいそうなので、見に行こうか迷ってます。
毎朝植物園のHPをチェックしてますが、3連休に開花しそう。
混み合うんだろうなあ。
死臭は嗅いだことが無いので分かりませんが、腐った肉の臭いか?。
インターネットでライブ中継してくれないかなあ。(^o^)/~~~
投稿: 欠食児 | 2010/07/16 07:25
欠食児さん、こんな機会でもないと「小石川植物園」に行くことは無いでしょうから、足を延ばしてください。
ちょっとした山歩き気分を味わえますよ。
山歩きと違って道に迷う心配がないし、さまざまな樹木には名札がついているので知識も増えます。「ニュートンのリンゴの木」なんてのもありました。
そうそう、欠食児さんだから言うわけじゃないですが
、準備していたスタッフに「これは食べられるんですか?」と聞いたら「そういう質問がいちばん困るんです。現地(産地はスマトラ)の人は食べる習慣がないもので」と言っていました。でも死臭のような悪臭がするんでは、私は食べたいとは思いませんけどね。
投稿: TMろうま | 2010/07/16 21:00
小石川植物園にこんな花があるんですね。
まぁ、植物園だからあるのでしょうけど。
でも世界最大の花はラフレシアだと思ってました。
ボルネオに行った時見ましたが、期待したほど大きくなかった(;一_一)こちらも臭いにおいがするとのことでしたが、あまり臭わなかったです。
あの花も一日で駄目になると聞きましたが、大きな花はやはりすぐダメになるんですね。
こんにゃくと聞くとどうしても食べてみたくなります。
でも死臭がするのなら嫌ですけど、芋の部分も同じ匂いかしら。
だんだん熱くなって散歩も大変ですね。
熱中症にお気をつけください。
投稿: HANA | 2010/07/16 23:50
またまたブログご紹介くださり恐縮です。
私も半夏生を生で見たことないのです。
それにしてもTMさん、フットワーク軽いですね~
いつも草木をボーッと見てることが多いので、いざそれを絵にするとなれば大変です。
昔俳画を習ってたことがあるのですが、その時の先生は常にスケッチするつもりで観察するよう言われてました。
花や葉っぱの形、枚数、その枝などへの付き方、etc
木肌や葉の形をみて、これは○○の木だといえる人って尊敬します。
投稿: うらら | 2010/07/17 20:38
HANAさん、植物園の入口でもらった説明書きによると、世界一大きな花はラフレシア・アーノルディで、ショクダイオオコンニャクは「世界一大きな花序」というのが正しいんですって。
花序というのは多くの花が集ったもので、ひとつの花と同じような働きをしているそうです。今回はイモが小さかったので、やや小型になりそうだとか。
ボルネオやスマトラの熱帯雨林には、ビックリするような植物が生えているんですね。ちょっと不気味だけれど、それだけ自然が豊かということでしょう。でもショクダイオオコンニャクはスマトラ島の絶滅危惧種だそうです。巨大だけれどひ弱そうな熱帯植物が、どうか絶滅しませんように。
投稿: TMろうま | 2010/07/17 20:53
うららさん、私が見たハンゲショウ(半夏生、半化粧)は雑草と見分けがつかないけれど、うららさんのブログに載っていた半夏生は花が咲いていましたね。
薬草は見たところ似ているものが多くて、きちんと名称や薬効を見分けるには熟練が必要です。スケッチなんか、グッドアイディアかも知れませんね。これから公園や植物園に行く時は、スケッチブックも持って行こうかな。
むかし放送大学で勉強していたとき、スクーリングで小石川植物園のすぐ近くに通ったんです。だから今までこの植物園に行かなかったのが不思議なくらいなんですよ。緑の自然を味わうゆとりが無かったんでしょうね。
投稿: TMろうま | 2010/07/17 23:53
まいど(^_-)-☆ご無沙汰しています
目に優しい青葉ですねぇ。癒されます。
こちらは気温が20℃以下で涼しいを超えて少し寒いです(苦笑)。日本のように雑草があまり生えないので楽といえば楽ですが。
ではでは(^^)/~~~
投稿: おりんぴあ | 2010/07/18 07:45
おりんぴあさん、イギリスはずい分涼しいんですね。
平年並みなのかも知れませんが、世界中が熱波か豪雨に見舞われているなかで、イギリスは平穏ってとこですね。
目に優しい青葉といえば、イギリスの地方を思い浮かべます。
この間も「世界ふれあい街歩き」で「ダートムーア」を見て、やっぱりイギリスの地方には行かなくちゃならないと思いました。
番組のなかで、鎌で草を刈る人たちを紹介していましたよ。
鎌をあやつるのに、練習しなくちゃならないんですって。
投稿: TMろうま | 2010/07/18 23:32