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2010/03/04

没後400年の等伯とカラヴァッジョ

東京国立博物館で開催中の「長谷川等伯」没後400年特別展に行ってきた。

数年前のお正月たまたま等伯の「松林図屏風」を見て、しんとした世界に魅せられ
長谷川等伯に興味を持った。去年などは、この屏風に描かれた松林があるかも
知れないと、等伯の生まれ故郷「能登の七尾」まで行ったりした。

だから今回の特別展は楽しみで、限定販売されたペアチケットも買っておいた。

Img_2704s

このチケットの図柄を見ても、等伯の作品が多様であることが分かる。
豪華絢爛たる「金碧障壁画」がある智積院は、亡父が戦友会があるたびに泊まり
がけで行っていたお寺なので、何度かお参りしたことはある。
でもそのころは障壁画のことを知らなかった。最近になってぜひ見に行こうと
思っていたところ、今回の展覧会でいちどに鑑賞することが出来たのだ。
よかった、よかった。

たまたま見た展覧会がきっかけで興味を持ったという点では「カラヴァッジョ」も
同じだ。そしてカラヴァッジョも没後400年の特別展が私の旅行中にローマで
開催されたばかりだった。
Img_3168s
(バスのうしろにカラヴァッジョ展の案内広告が!)

ここでもロンドンやミラノで見られなかったカラヴァッジョ作品をいちどに見る
ことが出来た。

この1週間のうちにローマと東京でこの二つの記念展を見ることができた。
これだけで充実した1週間といえるわね。時差ぼけで体調はあまり良くないけど。

展覧会をみて、等伯とカラヴァッジョにいくつかの共通点があることに気付いた。

二人とも地方の生まれで、自分の画家としての能力に自信があって、その才能を
生かそうと都(京都&ローマ)に出てきた。多くの有力な絵師や画家が活躍する
都では、二人とも強力なバックグラウンドを持っていなかった。

でもやがて寺院や教会から絵の注文がくるようになる。
強力な後援者にも恵まれ、才能をおおいに発揮するようになった。
ふたりが活躍した京都とローマは、文化的にも宗教的にもまったく異なるが、
依頼主からの注文で絵を描くという制作環境は類似している。

名を成してからの二人の人生行路はだいぶ異なるが、等伯は跡継ぎと認めた長男の
死という哀しみを味わい、カラヴァッジョは逃避行ののちに早死にした。

どちらにしても、天才が自信満々で描いた作品を鑑賞するのはいい気分だわ。
当時は一般庶民が見ることなど出来なかったんだから。


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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

同じ時代、日本とイタリアで同じような生き方をしたってお話とても興味深かったです。
俄然、長谷川等伯がどう生きたんだろうと興味を持って調べてたら、
こんなサイト見つけましたよ。
http://becle.jp/myCruising/mycontents/kyoto/tohaku.html

うららさん、面白いサイトを教えて下さって有難うございます。

じつは私運動神経欠損症で(^o^;)、自転車にほとんど乗れないんです。むかしちょっとだけ乗ったことはあるんですが、今は怖くてダメ。

でも得意のウォーキングで何とか廻れるかもしれませんね。
こんど京都に行くときのプランにします。

さっそく「美術の窓」を買わなくちゃ。

帰国後すぐに展覧会、充実していると言えますが、お疲れ出ていませんか?

個人の名前で開催されている展覧会は興味がなくても行ってみると勉強になったり好みに合うと大好きになったりしますね。
私の場合円山応挙の展覧会がそれまで日本の絵にあまり興味がなかったのにすっかり魅せられるきっかけになりました。
それ以来、海外の美術館、博物館でも偶然応挙に出会うと嬉しくなってしまいます。

今回の等伯展もとてもアグレッシブな彼の人生を垣間見ることが出来たし、作品自体がとても素晴らしい、各地から集められてこれだけを現地に見て回ろうとしたら大変だと思います。

カラヴァッジョ展のほうも混みあってましたか?

HANAさん、等伯展のあとはさすがに疲れて、会場となった平成館から本館につづく廊下のソファで、うたた寝してしまいました。
目が覚めたらドッと疲れが出て、立ち上がるのも辛かったです。

それでも本館でやっている「黒田清輝がバルビゾン派に憧れて描いた絵」をザーッと見てきました。本館では時節柄「おひなさま」も陳列されていました。HANAさんもご覧になったかしら。

この世の中には「見るもの」や「行く場所」が沢山ありすぎて、とても把握しきれません。そんな時「これが良かった」というひとことは、ヒントになりますね。

カラヴァッジョ展も混んでいました。ローマに着いた日に、ホテルにチェックインしてから行ったので午後6時ごろだったんですが、ずい分お客さんが入っていました。グループもいて、ガイドが説明していたので、それを避けて人のあまりいない作品を選びながらみてきました。良かったです。

作品のほとんどは各地の美術館から集めたようで、ローマの教会にある大作は無かったです。でも展覧会のあとで教会に行って、無料で鑑賞すればいいですね。どこも徒歩圏内ですから。

目の前で見るカラヴァッジョは、強くて迷いが無い絵という印象を受けました。

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