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2008/05/10

新疆ウイグル自治区博物館(2)

博物館の開館予定時刻がまた遅くなったが、もうスーパーマーケットに行く気に
もならないので、ゲート前で待つことにした。
そうこうしているうちにだんだん人が集まってきて、オープンする頃には長い
行列が出来ていた。

入館待ちの行列のなかには少数民族の人もかなりいた。これは少し意外だった。
チベットのラサでも同じように立派な博物館に入ったことがあるが、そこでは
まったくチベット人を見かけなかった。もっともチベット人だけでなく入館者
自体がほとんどいないという状態だったけど。
入場無料で日曜日ということで、新疆博物館は入館者が多かったのかも知れない。

1階ではシルクロード各地で発掘された品々が陳列されている。
私がもっとも行きたい庫車(クチャ)のコーナーには、少しばかりの発掘品と
鳩摩羅什の銅像の写真があった。

玄奘三蔵も鳩摩羅什も、私が描くイメージは高僧というより若き探険家だ。
その足跡をたどるのは無理としても、シルクロードに行ったらせめて二人の面影を
しのびたいわ。

2階では現代新疆美術展をやっていて、少数民族をテーマにした絵画がたくさん
かかっていた。現代美術といっても何を描いたのか分からないものではなく、
美しいウイグル女性や人々の生活をテーマにした真っ当な(?)絵ばかりなので、
観光案内をみるような感覚で気楽に鑑賞できた。
入館者に少数民族が多いのは、この展覧会があるからかも知れない。

Img_1375
これは博物館ではなくウルムチ市内の画廊。街歩きは楽しい。

それから「中国共産党の歩み」の部屋もあった。
ラサの博物館もこの手の宣伝啓蒙展示が多かったが、チベットが中国のものだと
出張するような展示物ばかりで、しらけてしまったのを覚えている。
これじゃチベット人は見に来ないよね。

2階には新疆ウイグル自治区博物館の売り物がある。「楼蘭の美女」と名付け
られたミイラだ。
普通の展示室のほか「楼蘭の美女」など何体かのミイラを陳列している部屋が
あるのだが、その部屋のドアは閉められていて、かたわらでは男性スタッフが
椅子にすわって見張っていた。

私がうろうろしていると、すかさず日本語を話す女性がやってきて、「ここに
入るのに1グループ100元かかります」という。
「1グループといっても私は一人なのよ。じゃ私一人で100元を払わなくちゃ
ならないの?」すると女性は見張りの男性に何か聞いて、100元払わなくちゃ
入れないと答えた。
「この間日本人が二人きて、二人で100元払って見て行きましたよ。そのとき
一緒だったら良かったのにね」などと言われても、どうしようもないじゃないか。

私はキッパリお断りした。100元といえば1500円くらいだから、日本の
展覧会料金と比べればそう高い金額ではない。わざわざウルムチくんだりまで
来たんだからと払う日本人は多いのだろう。

でも「楼蘭の美女」を有名にしたのは日本のマスコミではないか。
つまり日本人にだけ特別に有名なのではないかしら。
私が行った時も新疆博物館には中国や欧米のグループが入っていたが、このミイラ
展示室に入る人は一度も見かけなかった。

ミイラ見学をしなかった理由は他にもある。
例え入場料が10元だったとしても、ひとりでミイラが並ぶ部屋に入るのは気が
すすまなかった。自分ひとりのために部屋をあけてもらっても、じっくり見学
する気になれるかどうか。

それに、今回のウルムチ旅行はいわば下見のようなもの。
いずれまた時間をとってシルクロードの旅をするつもりなので、今度来たときに
気が向いたら「楼蘭の美女」と対面することにしよう。

「ミイラならエジプトでもペルーでもたくさん見たからいいわ」と言って立ち
去ろうとしたら、日本語ペラペラの女性は「こっちに来て」とミイラの向かいの
部屋に私を連れて行った。

そこは見るからに高価そうな絨毯がぎっしり並べられた豪華な部屋だった。
女性はそこで「楼蘭の美女」目当てにやってきた日本人に絨毯を売り込む係だった
のだ。

たしかにチラッと見ただけでも重量感も芸術性もたっぷりの絨毯ばかりで、ただ
眺めるだけでも十分に満足できそうだったが、ミイラと同じく一人で見学するのは
気後れした。強引な中国女性にずっと付いていられるだけで、小心者の私はドッと
疲れるに決まっている。「見るだけでいいから」と言われたが断って、絵葉書を
買っただけで博物館を後にした。

それにしても、抜かりないわ、中国は。
展示室には中国語、ウイグル語、英語の説明書はあるが日本語はない。
それなのに高級な工芸品売場には、デカデカと日本語の宣伝文句が掲げられて
いるのだから。

Img_1376
中国料理のレストラン。目立つことだけは確か。

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コメント

こんにちは
旅行記興味深く拝見しています。

楼蘭の美女のミイラ、ガイドブックはじめいろんなところで見てるから、直接対面しなくてもいいですね。
特に一人っきりでじっくりみるのは、私も遠慮したいです。

カイロ博物館でもツタンカーメンのミイラはさらに10ドル支払いました。
他の展示物より管理費がかかるのかどうかしりませんが、
どこも商魂たくましいですね。

うららさん、こんにちは。

さきほどNHKの「セーフネット」テーマの番組で守口市が出てきました。ながら族の私は「あら守口市?もしかして、うららさんが出ているかも」と慌てて画面を見たんですが、もう切り替わっていました。

全然関係ない話ですみません。

エジプトのツタンカーメンのマスクは見ましたが、ミイラはどうだったかしら?私は無謀にも湾岸戦争のときにエジプト旅行をしたので、行く先々でエジプト人攻勢にあい寝込んでしまいました。

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