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2005/08/13

アウシュビッツ

今年は戦後60年ということで、戦争をとりあげた番組が多い。
とくにNHKは見ごたえのある番組が多く、「けっこう頑張っているなぁ。受信料
対策かなぁ」なんて思ってしまう。

一つの戦争も、立場が変われば見方がまったく異なるけれど、人間が人間でなく
なることは同じ。たまたま戦後の日本に生まれた私は、本当にラッキーだったと
思う。

第二次世界大戦といえば必ず連想する「アウシュビッツ」、そのユダヤ人強制
収容所があるポーランドに行ったことがある。ベルリンの壁が崩れて半年ほど
たった頃だった。

東ベルリンから寝台列車でワルシャワに行った。
東ベルリンの駅で若者グループが騒いでいたのがちょっと怖かった。
開放感はあっても、未来に対する不安や今の生活に対する不満もまた鬱積して
いたのだろう。

自由化されたばかりのポーランドはまだまだ貧しく、駅前広場のフリーマーケット
で売られている物は、私から見たらガラクタばかりだった。

poland1-s

でもワルシャワの街角には小ぎれいなレストランなんかもあって、地元の家族連れ
で賑わっていた。

poland3-s

駅の食堂でも食べたけれど、どこもお料理は美味しくなかった。
一流ホテルのレストランだったら、まともなお料理にありつけたかも知れないが。

「アウシュビッツ」(ポーランド語でオシフィエンチム)へはワルシャワから
開通して間もない新幹線で行った。この特急列車が出来たので、アウシュビッツ
まで日帰りで行けるようになったのだ。

列車のチケットは街角で見つけた旅行社で買えたが、いざ列車に乗る段になって
どのホームから乗るのか分からない。いろんな人に聞いたが誰も分からない。
困り果てていたら、近くにいたオバサンが駅員に聞きに行ったくれたらしく、
息せき切って戻ってきて「隣のホーム」と教えてくれた。

もう出発時間になっている。
親切なオバサンにお礼を言うのもそこそこに、大慌てで走って隣りのホームに行き、
動き出した列車に飛び乗った。あんな危ないことをしたのは、後にも先にもあの
時だけだな~。
列車に乗ってからも、30分くらいは心臓のドキドキがおさまらなかった。

新幹線でカトヴィッツェという工業都市まで行き、ローカル線に乗換えオシフィエン
チムに向かう。そこで私は日本語ガイドブックを手にした若者に出会った。
てっきり日本人だと思ったのだが、彼は日本の大学に留学している韓国人だった。

彼もワルシャワからの日帰り旅行だったので、帰りの列車もいっしょで、カトヴィッ
ツェで列車待ちしている間、駅前カフェでお茶を飲みながらヨモヤマ話をした。

でもアウシュビッツの強制収容所では別行動だった。

poland2-s

アウシュビッツは日本と韓国の立場の違いを思い出させ、お互いに気まずい雰囲気
になるような気がしたのだ。アウシュビッツに来たというのに、この青年とは当たり
障りのない話題に終始して、戦争の話はまったくしなかった。

今ならもっと話せるかも知れないけれど。


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コメント

TMさん。私も戦争を風化させたくない、私の中にいつまでも意識していられる様にと、国内では定期的に資料館を訪ねています。
広島、長崎の原爆資料館には何回も足を運んでします。
ここ数年、毎年、2月にスワローズのキャンプ見学に沖縄に行くのですが、他の観光地はあまり訪れないのに、平和祈念館やひめゆりの資料館などには必ず足を運ぶ様にしています。
今、戦争の悲劇が薄れ、知らず知らず日本が戦争に近づいている気がして怖いです。
アウシュビッツは一度行ってみたいと思っています。
中学の頃に学校で見た「戦争の詩」という映画でアウシュビッツが取り上げられていたのです。
その時、初めてアウシュビッツを知りました。
当たり前の様に思える現在の平和を守って行かなければならないといつも心に思っています。

アトムズさん、こんにちは。
沖縄にはこの間やっと行ってきましたが、広島は実はまだなんです。京都、大阪まではよく行くんですけどね。
何となく行きそびれていましたが、最近続けて原爆の番組を見て、今年中には必ず行こうと思いました。
それから、昨日NHKで「無言館」の番組をやっていました。この展覧会を東京駅で見て、戦争のむごさに涙が出ました。
私のブログに「無言館」の方からのトラックバックがありますので、お時間のあるときに見て下さい。

TMさん
こんにちは。

この季節になると、中国でも第二次世界大戦(中国では抗日戦争と言う方が多い)の特集や映画が放映されます。
韓国のことはわかりませんが、やはり終戦=独立でしたので、戦争特集があると思います。
ちなみに中国は10月1日が建国記念日(国慶節)になりますので、この前後は共産党宣伝の番組が多くなります。

戦争体験が風化している中、一年に一回でも戦争や原爆の事を考えることは大切だと思います。

田中さん、こんにちは。

戦争はいつまでも人々の心に禍根を残しますね。NHKで夜やっている「アウシュビッツ」を見ると、人間の心の恐ろしさ、モロさを痛感します。

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