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2005/07/31

NYのミュージアム(2)

思いついたものの、チャイナタウンはダウンタウン、メトロポリタン美術館は
アッパータウンだから、マンハッタンを横断しなくちゃならない。
地下鉄とバスを乗り継いで、ふうふう言いながら午後4時ごろやっと到着し、
閉館は5時半だからノンビリしてはいられないと、受付で貰った簡単なマップを
片手に、急いで「European Paintings」の部屋に向かった。

美術館は広大で目指す部屋を探すのが一苦労なうえに、途中には見過ごすことの
出来ない絵画が目白押しで、時間がいくらあっても足りない。
それでもVermeer(フェルメールのスペルはフリック・コレクションで知った)の
有名な「水差しを持つ女」など何点かにたどり着くことが出来た。

ここのフェルメールは筆の跡がよく分かった。
どちらにしてもフェルメールの絵には静かなドラマがある。
誰の人生にもドラマがあるように、フェルメールの絵のドラマは日常の一瞬を
捉えたささやかなものだ。静かなドラマと言えようか。

5時を過ぎると美術館のスタッフはもう帰り支度を始め、「さあさあ出口はこちら
ですよ」と急き立てる。「まだ15分あるじゃないの~」と時計を見ながら憤懣
やるかたない私。「あ~、やっぱり朝から来ればよかったな~」と、自分の計画性
のなさを嘆くのだった。

でもちょっとばかりラッキーなこともあった。
戻る途中で何気なく通ったのがカラヴァッジョの部屋だったのだ。
これだけの美術館だからカラヴァッジョの一つや二つあるだろうとは思っていたが、
詳しい資料が手元になく探すのを諦めていた。

それだけに見覚えのある絵画を目にした時の喜びはひとしおだった。
カラヴァッジョといってもここにあるのは大聖堂を飾る大作ではない。
少年を描いた絵画など明るい小品が多く、カラヴァッジョが逃亡する前に描いた
ものだろうと想像した。

カラヴァッジョの魅力はあのおどろおどろしい臨場感だろう。
フェルメールの絵が静かな向田邦子風ドラマなら、カラヴァッジョの絵はダイナ
ミックなオペラ風ドラマだ。でもここにあるカラヴァッジョは大聖堂に掲げられた
ものと異なり、少年の白い肌が艶かしい明るい絵だった。
絵には画家の心象が深く関係しているんだろうな。

前のNY旅行でもメトロポリタン美術館には来たのだが、何から何まで見ようと
してかえって印象が薄くなったきらいがある。
ミュージアム巡りは欲張らず計画性を持つことが大事だとつくづく思うのだった。

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