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2005/01/23

世界の道路横断事情

中国などアジアを旅行して困るのは道路の横断だ。
信号が余りないし、あっても守らないので、何車線もある幹線道路を、車の切れ目を
ぬって恐る恐る渡らなければならない。

もっともこの状況は何もアジアだけではない。

ドイツで交通事故に合う確率が最も高いのはイタリア人という話を聞いた。
その昔ローマに行った時、信号の無い大通りを平気で横断する人を見てビックリ
したが、イタリアでは信号に関係なく人が道を渡るという前提があるので、車も
ちゃんとよけてくれる。でもドイツでは、信号無視して人間が道を渡るなどと思っても
いないから、咄嗟の対応が出来ない。文化の違いがここで不幸な衝突をするわけ
である。

もっともローマでのカルチャーショックは、まだまだ序の口(^^;)だった。
上には上がある。

私の旅行経験の中で、道路横断事情が最悪だったのはエジプトのカイロだ。
人口1,500万人(エジプト人の説)の大都会に、今にも空中分解しそうなスクラップ
同然の車が所狭しとひしめいて走っている。ちょっとでも空間が出来ようものなら、
後方の車から容赦ないクラクション攻撃を受ける。「隙間を詰めろ!」というわけだ。
ここでは割り込み禁止どころか割り込みがルールなのだ。

しかも、カイロの大通りを走り回っているのは車だけではない。よくこれだけ
積めたものだと呆れるほどの荷物を背負ったロバや馬車が、わがもの顔で闊歩
している。車に轢かれるのも恐いが、この山のような荷物の下敷きになって窒息死
するのも恐い。

こんな大通りを横断するのである。出来るだけエジプト人の陰にかくれて渡るように
していたが、いつもエジプシャンが道を渡っているわけじゃないので、意を決して
一歩踏み出す勇気は観光客といえども不可欠なのだった。

こんな最上級のカルチャーショックに直撃され、私はエジプト旅行で心身ともに
ダメージを受けた。ルクソールからカイロに戻ってきた時は、もう街歩きする元気が
残されていなかった。
「金の問題じゃない。生きて日本に帰ることの方が大事だ!」
疲れを癒すため、私は「ナイルヒルトン」という高級ホテルのエグゼクティブルーム
に泊まることにした。湾岸戦争で観光客が少ないホテルが大幅にディスカウン
トしてくれたので、貧乏人の私でも泊まることが出来たのである。

ところでこのホテルはナイル川に面しているのだが、ホテルとナイル川の間に
何車線かの大通りがあり、観光客がナイル河畔に行く為にはこの通りを渡らな
ければならない。
ナイルヒルトンに泊まる人はエジプトに慣れていない人が多いから、この道路横断は
まさに決死の覚悟が必要なのだった。

私は部屋のテラスからこの光景を眺めて時間を過ごした。
ここからはナイル川とその前に横たわる大道がよく見えるのだ。
恐る恐る歩き出して慌てて戻る人、途中まで順調に行ったのに渡り切れずに引き
返す人、少しずつ少しずつ歩を進めついに河畔にたどり着く人といろいろで、
「あっ、惜しい!」とか「思い切って行け!」とか言いながら高みの見物を楽しんで
いた。これは飽きないんですよ、ホント。

china2_2s
(中国の街角)

この時の経験が生きて、中国でも数日後には大通りの真ん中で佇むことが出来る
ようになったが、信号遵守社会の日本に住んでいると、決断力だの反射神経だの
全方位に注意を払う能力だの道路横断に欠かせない本能が鈍ることは確かだ(^^;)


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コメント

中国で驚いていましたが、上には上があるのですね。
ドイツの記事はすごく参考になりました。
生活習慣の違いを理解するって、本当に時間がかかりますね。

gaoyecnさん、コメント有難うございます。
旅の楽しみはカルチャーショックだと思っています。でも道路横断は命にかかわることですから、文化の違いなどと感心してばかりもいられませんね。
信号を律儀に守る日本人は、世界でも稀な民族なんじゃないかしら。程度の差こそあれ、たいていどの国も歩行者は信号を守りませんね。

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