受験からもう6~7年たっているので記憶違いもあると思うが、私が受けた試験の
中でも特にハードな体験だったので、肝心な部分はよく覚えている。
コンベンションセンターには体育館のような建物がいくつかあり、それが試験会場
になっていた。各会場には机と椅子がギッシリ並べられ、それぞれの席には受験
番号が書かれた紙と筆記用具それから電卓がおいてあった。
試験会場には何も持ち込めないと「注意書」に書いてあったので、小銭と受験票と
筆記用具だけを持って行った。それも会場に入る手前で係員に預けさせられた。
午前の科目は「監査論(Auditing)」で、試験時間はたしか3時間半だったと思う。
カリフォルニア州の受験要件では、最低2科目以上受験しなければならない。
でも多くの州では同時に全科目(4科目)を受験しなければならないので、
カリフォルニア州は条件が楽なのだ。
いくら財務会計以外は申し込むだけと言っても、受験料はバカにならないもの。
私の目標は「財務会計」だけだったので、同じ日に行われる「監査論」をセットで
申し込んだ。これなら一日で試験は終わるし、それに監査論は財務会計とかなり
共通する部分があるので、ちょうどよい予行演習になると思ったのだ。
試験開始30分くらい前には席につき、注意や説明が行われたが、何せ英語で
ペラペラ喋るものだから、ほとんど理解できなかったような気がする。
午前の「監査論」は軽く流し
、お昼をはさんで本番の「財務会計」に
臨んだ。ランチは会場内のワゴン販売でホットドッグとコーヒーを買った。
「財務会計(Financial Accounting and Reporting)」はCPA試験のメインの
科目なので、試験時間も4時間半と長い。
この間トイレにも行かず(もちろん行くことは出来るが、かなりの時間ロスとなる)、
ひたすら窮屈な椅子に座って問題と取り組まなければならない。
体調が悪かったら「エコノミークラス症候群」になってしまうわ。
最後のほうには「エッセイ」という問題があって、英語の短文で回答を書かな
ければならない。日本人はこの項目がいちばん苦手なんじゃないかしら。
私はできるだけ文章を少なくし、グラフなどを書いてごまかした。
でも4時間半の試験時間を長いとは感じなかった。
だって時間が足らず、全問題の回答はできなかったんだもの。
試験からだいぶたって「結果」が送られてきた。点数は75点。
合格点は75点以上なので、財務会計に関してはギリギリ合格したことになる。
好奇心で受験したにしては立派な結果だよね~。(←自己満足)
これで私のCPA体験は終わった。
その後日本商工会議所が主催している「国際会計検定(BATIC)」も受けて
みた。この検定は「アメリカ会計基準」に基づいて行われているので、CPAの
「財務会計」テストの内容とほとんど同じなのだ。
(英語と日本語の財務諸表の書き換えだけが異なる)
結果は757点と、CPAの点数とほとんど同じレベルだった。
いまBATICを受験したら、とてもこの点数はとれないだろう。
CPAテストの後だったから、BATICにも対応できたんだと思う。
CPAテストでは問題文を読み返している時間がないので、とにかくはやく
正確に一度で理解しなくちゃならない。
だから英語を読む力は向上したように思う。
英文会計のほうは、使う機会がなくてだいぶ忘れてしまったけど。
これからCPAテストを受けようという人に、私がオススメする学習方法は、
「Wiley CPA Exam Review 」という電話帳ほどの厚さの問題集を徹底的にやる
ことだ。

この問題集には、本番の試験と同じような問題が載っているだけでなく、回答と
なぜそうなのかの解説が簡潔な英語で書かれていて、テキストを読むよりずっと
参考になる。
この本は丸善でも売っているが、Amazonなどネットで購入したほうがだいぶ安い。
「勉強したいけど、何をしたらいいか分からない」という人がいたら、騙されたと
思って英文会計を勉強してみてください。英語に慣れるだけでもメリットがあると
思うよ。
ところで日本商工会議所のBATICは国際会計検定と称しているが、正確には
アメリカ(USA)会計基準にもとづいている。「国際会計基準」というのは他に
あって、ヨーロッパや中国などが採用しているらしい。
日本はどうなっているのかな?
アメリカ会計基準は多少理解できたけど、日本の現状については分からない。
私がCPA試験で勉強した内容を、今日本が後追いしているって気がするけど、
最近さっぱり勉強しないから判断できないわ。
国際会計基準とアメリカ会計基準ってずい分違うんだろうか?
まあ日本はどっちみちアメリカ追従なんでしょうけど。
P.S. ところでCPA試験の受験方法は、その後だいぶ変わったようです。